ツンツルテンのくるぶしが丸見えのタイトなパンツにハイウエストのタイトジャケット。
今もっとも注目されているデザイナー(だと思う。)
トムフォードが出てきたときの様子になんだか似ています。
ブルックスブラザーズで『ブラックフリース』を手がけて、ハリーウィンストンとはメンズジュエリーをデザインしています。
スーツは「文明の異物」と言っている人もいます。
確かに機能的では無いですし、着ていてリラックスができるとも思えません。
しかし残るものには意味があるわけで、これからも100年ぐらいは形を変えて残っていくもののひとつなのでしょう。
そこでトム・ブラウンがディレクションする話題の「ブラックフリース」のシャツを購入してみました。
感想。
生地:100双ぐらいなのでしょうか地厚のオックスフォード。ごわごわ感があります。明らかにイタリアメイドの生地と違い良く言えばいかにもアメリカントラディショナルな肌触りです。アメカジが流行したころ買ったラルフローレンのBDシャツを思い出します。
私はシャツの下にはTシャツなどのインナーを着ません。この生地感は乳首がすれて痛くなりそうです。
家庭用の洗濯機ではびくともしなそうな生地で耐久性を思うとコストパフォーマンスはよさそうです。
縫製:それほどよくありません。良く見ると糸が「ぴょーん」と飛び出しています。
ただこの辺はいかにもアメリカ的なのでしょう。ハンドや縫製を売りにするイタリア製のシャツとはまた違うものなのだと思わされます。
パターン:これがこのブランドの売りなんだと思います。本家のブルックス・ブラザーズのシャツに比べてかなりタイト(と言うほどではないが細身)なパターンで、アメカジを今の時代に解釈したシャツなんだと思わせます。
トム・ブラウンのシャツをまだ手にしていないのでなんとも言えませんがウエストが細身で袖も少し細め、行き過ぎではなく、今のスタイルにはちょうど良いパターンなのではないかと思います。
値段:¥22,000ぐらい?忘れてしまいましたがたしかこのぐらいです。
軒並み値上がりしているヨーロッパのシャツに比べてデリバリーが決まる昨年のレートから考えてもドルが比較的ユーロなどに比べては安いのでこの程度の値段設定ができていると思いますが、フライやルイジボレリなどに比べると明らかにコストパフォーマンスはよさそうです。
昨年まではイタリア製の上質な素材のきれい目シャツをデニムなんかとという感じが気分だった人も今年は少しアメリカ的なヘビーデューティーさが少し気になるなんて人には入り口にちょうど良いブランドなのではないでしょうか。
お店には他にも今年流行しそうなラウンドカラーのオックスフォードのシャツやクレリックのダブルカフスのシャツなどもそろっていましたのでこちらも気になりますね。